過去ログ - 【咲-Saki-】京太郎「俺は一番になりたい」佳織「チャンピオン……?」【安価】
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465: ◆uyhWeNAxHY[saga]
2014/08/17(日) 20:07:21.62 ID:6NbBWUoBo

 これまでの人生で、最も友人に恵まれたであろう東横が
 新しく求めていたのは、その相手であって
 その役割を、誰に求めているのか……

 スキンシップが多くなったのも
 俺を呼ぶ名前の呼び方が変わったのも
 時折見せる期待するようなまなざしも全部
 俺の都合のいい解釈が生み出した勘違い・幻想なのだと
 そう、断じて誤魔化して、俺はずっと、自分の気持ちを、想いを
 この場合は欲望とも言っていいそれを抑圧して
 東横が求めているのはそんなものじゃないと見て見ぬ振りをしてきた

 でも、それこそが大きな勘違いだったのだろう

 東横は俺の気付かないうちに、自ら選び取って
 今までの自分から変わっていくことを決めて、
 一歩ずつ、こちらに踏み込んでいたのかもしれない

京太郎「勘違いついでに訊くけど、東横はどうなんだ?」

桃子『わ、私っすか?』

 動揺する声が受話器越しに届いて、俺は少し自虐的な笑みを漏らす
 不意打ちでのさっきの言葉に、これは少々意地が悪かったか

桃子『私は、その……』

 言い淀む東横に、俺は若干の焦りと不安が頭を過る
 ここまで来ておいてなんだが、勘違いの勘違いもさらに勘違いとか
 そういうことだったら、恐ろしすぎる……!

京太郎「変な言葉遊びじゃなくてハッキリ言おうか」

 声音は落ち着いていながら、内心半ば動揺のまま
 俺は言葉を出していた

京太郎「俺は、須賀京太郎は――」

 一緒にいると心地がいい。安心できる

 困った時の反応や、ちょっとした仕草ですら愛おしく思えるし

 何よりも、悲しむ表情を見たくない

 笑っている表情を、守りたい

 手を握って抱きしめて、温かさを感じていたい

 その気持ちをひた隠して友人としてやってきた

 会いたくても会えない彦星と織姫に感化されたわけじゃないけど

 もう、この気持ちを隠すのはやめよう

京太郎「東横桃子が、好きだ」

桃子『!』


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