過去ログ - 【俺ガイル】 八幡「例えば、あり得たかもしれないそんな世界」
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43: ◆SnKC1m7x8.[saga]
2014/08/02(土) 20:50:48.18 ID:wtQIWKT/0
嫌な沈黙を打ち破ったのは、由比ヶ浜の弱々しい声だった。

「……もしかして、あなたなんですか?」

「……えぇ、そうよ」

彼女たちの会話が何を意味しているのか、俺にはさっぱり分からない。
だが、安易に口を挟むことは許されないような空気が漂っている。

「色々と言いたいこともあるでしょうけど、まずはそれをあなたの教室に届けてからにしましょうか」

「っ……」

「場所も移した方がいいと思うのだけれど」

よく見ると、プリントを握る由比ヶ浜の手が小刻みに震え、紙に皺ができている。
どう見ても普通の状態ではないようだ。
何にせよ彼女の言う通り、一度1年E組にプリントを届けた後、場所を移した方が良いだろう。

俺はこの時点で、この2人の間にあるであろう因縁が何なのかを、なんとなくではあるが察していた。
昔から悪い予感はよくあたってきたのだが、今回ばかりはどうか外れてくれと祈るばかりである。



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