過去ログ - 【俺ガイル】 八幡「例えば、あり得たかもしれないそんな世界」
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45: ◆SnKC1m7x8.[saga]
2014/08/02(土) 20:56:44.84 ID:wtQIWKT/0
「……二週間程前の事故の時、あの黒い車に乗り合わせていたのが私よ」

隣で、由比ヶ浜の息を呑む音が聞こえる。
ずっと俯いているため表情までは伺えないが、歯を食いしばり、何かを必死で耐えているのは伝わってくる。
色々と湧き上がる感情があるのだろう。
怒りか、悲しみか、はたまた別の何かであろうか。

「あなた達のことは、車の中から見ていたわ。本当は私も駆けよりたかったのだけれど、同乗していた母に止められてしまって……。言い訳に過ぎないのは分かっているのだけれど、謝りたい気持ちは嘘じゃないわ。本当に、ごめんなさい……」

切々とした、雪ノ下の声。
そして苦渋の表情。
あんなことがあった後にも関わらず堂々とした面持ちで話していた、あの新入生代表挨拶の時とはまるで違う。

「……由比ヶ浜、ほら」

ここに来てから一言も発していない由比ヶ浜に対し、何か応えてやれと言外に告げる。
そして、由比ヶ浜は雪ノ下の謝罪を受け入れてハッピーエンド……なんて展開には、なってくれそうにもなかった。



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