過去ログ - 【俺ガイル】 八幡「例えば、あり得たかもしれないそんな世界」
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54: ◆SnKC1m7x8.[saga]
2014/08/02(土) 21:30:44.88 ID:wtQIWKT/0

───刹那。
雪ノ下に掴みかかろうとした由比ヶ浜の体が宙に浮く。

雪ノ下は、制服の襟すら触れさせなかった。
踊るかのような足捌きで相手を軽々といなす。
宙に浮いた由比ヶ浜は受け身を取ることもできず、そのまま床へ叩きつけられ、どさっという派手な音が響き渡る。
頭から床へ落ち……たかの様に思われたが、由比ヶ浜の首元には雪ノ下の手が添えられていた。

衝撃からか驚きからか、もしくはただの泣き疲れか、由比ヶ浜はそのまま気を失ったようだ。
自分に向かってきた相手を軽々と薙ぎ倒し、その上致命傷を与えることもなく鎮静化させた雪ノ下が、暫く唖然としていた俺に歩み寄ってくる。

「頭に損傷はないと思うのだけれど、背中が床に叩きつけられたことに変わりはないから、保健室にでも運んであげてちょうだい」

「お、おう……。おまえ、一体何者なんだよ……」

「雪ノ下雪乃と名乗ったでしょう?」

「そういうことじゃなくてだな……」

「合気道を少々やっていただけよ」

嘘だ。
絶対少々なんてもんじゃない……。



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