過去ログ - 【俺ガイル】 八幡「例えば、あり得たかもしれないそんな世界」
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57: ◆SnKC1m7x8.[saga]
2014/08/02(土) 21:44:24.12 ID:wtQIWKT/0
「……こんなこと言われても、困っちゃうよね」

「そういうわけじゃ……」

「ううん、いいの。ごめん……、ごめん……なさい……」

それが俺に向けた謝罪なのか、雪ノ下に対するものなのか、愛犬を想っての言葉なのかは分からない。
ただ、由比ヶ浜はもう泣き叫ぶようなこともなく、静かに涙を流していた。

「はぁ……。今日まで上手くやってこれたつもりだったのにな……」

「それがいけなかったんじゃないのか?」

「……へ?」

「本当の気持ちをずっと隠して、周りに合わせてニコニコ笑って……。そんなことをずっと続けてたら、そりゃ爆発しちまうこともあるだろ」

「ヒキガヤ君は凄いよね、ちゃんと自分を持ってて。あたしは小さい頃から、空気読んで周りに合わせて、嫌なことがあってもとりあえず愛想笑いして……、そういう生き方しかしてこなかったから……」

「俺からしてみたらそっちの方が凄いと思うけどな。ちょっとでいいから、おまえのコミュ力を別けてもらいたいくらいだ」

俺がそれっぽい言葉をかけたところで、由比ヶ浜の心は癒えないだろう。
でも、何かをしたいと思った。
これは憐れみでも同情でもない。
ただの自己満足……いや、それも違うな。



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