過去ログ - 【俺ガイル】 八幡「例えば、あり得たかもしれないそんな世界」
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58: ◆SnKC1m7x8.[saga]
2014/08/02(土) 21:50:34.52 ID:wtQIWKT/0
「なぁ、もう犬のことはどうにもならないけど、とりあえずできることだけでもしてみないか?」

「できること? ……そんなのないよ。あたし、……最低すぎるもん。雪ノ下さんに謝りに行ったところで、許してもらうどころか、きっと話しすら聞いてもらえない……」

「んなことはない。あいつは多分、ちゃんと話を聞いてくれる。わざわざ俺に、昼休みどこに居るのか教えてきたくらいだしな」


高校生になっても友人を作ることができず、人間関係の全てを諦めかけていた俺に声をかけてくれたのは由比ヶ浜だった。
わざと冷めた態度を取る俺に対し、こいつは飽きることもなく話しかけてきた。
その時俺は、ほんのりと心が温まるのを確かに感じたんだ。

もし、由比ヶ浜と出会っていなければどうなっていただろう。
高校生活に絶望し、今以上に捻くれ、誰も信じられないような人間になっていたかもしれない。
だから、俺はきっと、……由比ヶ浜に救われたのだ。

つまりこいつには借りがある。
借りは返さなくてはならない。
これはおせっかいでもなんでもなく、単なる恩返しだ。


俺は今になってようやく、由比ヶ浜のために動く理由を見つけることができた。



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