24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/02(土) 18:50:41.89 ID:SluoaBc3o
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それからというもの、あの女の子は度々彼の秘密基地を襲撃した。
相変わらず大きい荷物を引っさげ、小動物のように彼の様子を窺い、
彼がベンチの少し右寄りに座っていることを確認してから、
彼女は嬉しそうにその左隣の空いたスペースに腰を落ち着けた。
彼女はよく喋った。
日常の下らない出来事や自分の好きなものについて話すことを
彼女は愛しているようだった。
特に本の話となると口が止まらなくなるらしく、
お気に入りの物語について彼女は延々と話し続けた。
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