17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/08/03(日) 02:26:09.29 ID:fJccHN/40
はじめは違ったのでしょう。
唐突な勧誘に戸惑いこそしましたが、それでも一歩踏み出した切掛は、好奇心と虚栄。
歌や容姿を褒められても実感がなかったから――実感を、得たかったのかもしれません。
18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/08/03(日) 02:32:53.86 ID:fJccHN/40
翠「はい、Pさん」
着かなければいいのに。
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2014/08/03(日) 02:37:47.38 ID:fJccHN/40
……バンッ、
P「車のドアに制服挟むなよー?」
翠「も、もう……あんな失敗しないですよ……」
20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/08/03(日) 02:40:49.99 ID:fJccHN/40
ぎゅーっ、ぐっ、ぐ……っ、
翠「は……っ、ふ……、ふぅ……っ」
ぎゅっ、ぎゅぎゅっ、ぎゅ……
21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/08/03(日) 02:46:22.36 ID:fJccHN/40
その様子が映っている――はずなのですが。
ぎしっ、ぐっ、ぐぐぐ……っ、
22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/08/03(日) 02:52:12.45 ID:fJccHN/40
ふと、後輩のからかい声が頭を掠めました。
翠(えっちな、こと……)
23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/08/03(日) 09:03:54.13 ID:fJccHN/40
翌朝、私は目を擦りながら、再びレッスン場に足を踏み入れました。
すると、見知ったひとが既に一番乗りを果たしている事に気付き――我ながら些細なことですが――悔しさを覚えてしまいました。
そのようなことで、Pさんへの想いに傷が付くわけではないのに――少しだけ、自分が、許せない。
24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/08/03(日) 09:10:15.78 ID:fJccHN/40
千秋「いつも思うのだけれど……翠さん、身体、やわらかいのね」
柔軟運動を始めて少しすると、隣の千秋さんが仰いました。
25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/08/03(日) 09:15:10.60 ID:fJccHN/40
身体を前に倒して、床にいち早く到達する豊かな胸が、千秋さんの柔軟運動を邪魔しています。
翠「…………………」
26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/08/03(日) 09:18:53.37 ID:fJccHN/40
段々と人が増えてきて、レッスンの時刻も近付いてきたので、私達も各々で調整することにしました。
そしてトレーナーさんが時計を気にし始めたころ、
27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/08/03(日) 10:58:30.79 ID:fJccHN/40
こうして私は、日々を慌ただしく、けれど、この上なく充実した心地で過ごしていました。
恵まれた境遇に感謝していました。
慈しむべき子がいて、尊重すべき友がいて、誇るべき方がいて――お慕いしているあのひとがいる。
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