31:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/08/03(日) 11:22:21.83 ID:fJccHN/40
そこから先は、身体が勝手に動いていました。
足はカーペットの上を滑るように、
腕は闇を掻き分けるように、
神経は全ての刺激を拾おうとし、
頭は焼けているのか冷めているのか分からず、
空調は効いているのに熱気が体中から滲み出て、
背中を走る汗がじっとりとシャツと下着を濡らす感触に浸りながら、
ただ扉を目指し、ノブを握り、そっと引く――その行為への衝動だけが、私を突き動かしていました。
私の意思は邪魔されることはなく、呆気無く私は扉に近付くことが出来て、
――キィ……ッ、
私の想像と、現実との間隙。
その距離を埋める衝撃が、矢の様に私を穿ちました。
54Res/36.88 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。