32:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/08/03(日) 11:24:53.96 ID:fJccHN/40
結果として私の侵入は、誰にも気付かれませんでした。
あの方は目隠しをされていたから。
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2014/08/03(日) 11:34:27.44 ID:fJccHN/40
振り絞った弓弦は、音もなく弾けました。
それが既に切れていたことにも気付きませんでした。
34:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/08/03(日) 11:47:02.51 ID:fJccHN/40
しなやかな身体を作るため、Pさんに背中を任せていた私。
Pさんを信用して、背中を任せていた私。
35:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/08/03(日) 13:13:36.79 ID:fJccHN/40
その代り私生活では――私は自分でも恥ずかしくなるくらい、Pさんに甘えるようになりました。
隙さえあればPさんに擦り寄り、ささいなお話をしながら、その目を見ていました。
Pさんの背中や腕に、さりげなく胸をあててみたりもしました。
36:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/08/03(日) 13:16:33.84 ID:fJccHN/40
ああそれは失礼いたしました――そう言って去ってゆくおまわりさんを見送り、
私たちは目配せをして、車に乗り込むのです。
私が足を開き、Pさんに跨り、這いつくばるには十分に広い車に。
37:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/08/03(日) 13:18:37.07 ID:fJccHN/40
誓いのお返事は、まともな言葉の態をなしていませんでした。
粘液まみれとなった口元に、Pさんは唇と舌をくださいました。
38:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/08/03(日) 13:21:17.13 ID:fJccHN/40
ユニコーンを模した白い馬が私の傍に傅きます。
美しい毛並みのそれは、私の髪の毛とは正反対の色です。
おとなしく頭を垂れるそのたてがみを撫でながら、知れず、私の息はあつくなっていました。
39:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/08/03(日) 13:25:28.80 ID:fJccHN/40
想い人の前では、仮面を外し、どんな求めにも悦びを覚える性質の、どうしようもない娘だと。
神聖な道場、などと言って。
冒涜されるのを待っているのです。
40:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/08/03(日) 13:27:39.76 ID:fJccHN/40
――でも、私の慢心は、そこでした。
一瞬でも錯覚した私は愚かでした。
まるで私だけが、Pさんの愛をいただいているかのように。
41:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/08/03(日) 13:31:17.73 ID:fJccHN/40
慈しむべき子がいて、尊重すべき友がいて、誇るべき方がいて、
皆が、Pさんに愛されている。愛されようとしている。
今日何食わぬ顔で擦れ違った人たちも、昨日は、一昨日は、
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