過去ログ - チノ「……ココアさんに、彼氏!?」
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1: ◆Cfjg8T8Xv89j[saga]
2014/08/02(土) 20:29:47.14 ID:lJmNA3Tq0
――夕刻、私はリゼさんと一緒に後始末を済ませていた。
「もう、ココアさんは何をしているのでしょうか?」「ははっ、まぁあいつにも事情があるんだろう」といったやり取りをしながら。
そんなこんなで私たちが店内の掃除を終えて、リゼさんが更衣室へ入っていった。
それを見送った後、私は店の裏側へ掃除をしに向かった。
そこに行って、私が見た光景――
それは、ココアさんが少し年上くらいの男性客に、「二人きり」で話しかけられている所だった。
相手の質問に対し、ココアさんは顔を赤らめながら応えている。
「――!」
掃除に出た私はその光景を見て、瞬時に隠れてしまった。
ココアさんが男性と一緒に話しているだけで驚きなのに――
さらに、さらに……
(ほ、頬を染めてる……!?)
チラッと見ると、ココアさんは頭に手をやりながら、嬉しそうに笑っている。
相手の人の顔は、こちらからは見えない。
けれど私の「勘」は、嬉しそうにしていると感じた。
フラフラと、私は裏口から『ラビットハウス』へと戻る。
ドクンドクンと高鳴る鼓動は、止まってくれない。
「……」
どうしよう。
私の考えが外れてなければ、あれは――
「コ、ココアさんの……?」
ボーイフレンド!?
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2: ◆Cfjg8T8Xv89j[saga]
2014/08/02(土) 20:31:19.35 ID:lJmNA3Tq0
・原作読んでないので、キャラの口調とか違ったらごめんなさい。
・すぐ終わる予定です。
3: ◆Cfjg8T8Xv89j[saga]
2014/08/02(土) 20:33:03.49 ID:lJmNA3Tq0
「……おいチノ、どうかしたのか?」
「!」
翌日。
4: ◆Cfjg8T8Xv89j[saga]
2014/08/02(土) 20:34:33.75 ID:lJmNA3Tq0
「どうかしたのか? いつものチノらしくないけど……」
私が焦っていると、リゼさんは的確なことを言ってきた。
そうだ。いつもらしくない。
5: ◆Cfjg8T8Xv89j[saga]
2014/08/02(土) 20:36:10.33 ID:lJmNA3Tq0
「……で、実際、ココアのことなんだろう?」
「うう……」
コホンと息をついた後で、再び元の調子に戻ったリゼさんに、私は「実は……」と切りださざるを得なかったのだった――
6: ◆Cfjg8T8Xv89j[saga]
2014/08/02(土) 20:38:14.19 ID:lJmNA3Tq0
「いやまぁ、ココアのコミュニケーション能力は高いし、同性の私から見ても可愛いし……」
7: ◆Cfjg8T8Xv89j[saga]
2014/08/02(土) 20:39:45.27 ID:lJmNA3Tq0
「……ち、千夜さん」
「なぁに?」
目の前でニコニコする彼女の前で、私は問いかける。
8: ◆Cfjg8T8Xv89j[saga]
2014/08/02(土) 20:41:50.89 ID:lJmNA3Tq0
「た、たしかにココアさんにはそういう所ってあると思います、けど……」
9: ◆Cfjg8T8Xv89j[saga]
2014/08/02(土) 20:43:29.48 ID:lJmNA3Tq0
「シャロちゃんにだってボーイフレンドはできるだろうけど、相手はすぐに離れちゃいそうよねぇ……」
「か、勝手に心配しないでよ! 私だって作ろうと思えば――」
「そうね。まずはすぐに怒っちゃう性格を直さないとね」
「……!」
10: ◆Cfjg8T8Xv89j[saga]
2014/08/02(土) 20:44:47.83 ID:lJmNA3Tq0
「うーん……それは、彼氏さんの可能性が高いと思うけれど」
「私もそう思うわ。あのココアが顔を赤らめるなんて……」
私たちにだってしたことないと思うし――
11: ◆Cfjg8T8Xv89j[saga]
2014/08/02(土) 20:46:46.79 ID:lJmNA3Tq0
「で、実際のところ、どうするんじゃ?」
帰り道――
歩く私に、今まで黙っていたティッピー――おじいちゃんが言う。
12: ◆Cfjg8T8Xv89j[saga]
2014/08/02(土) 20:48:22.71 ID:lJmNA3Tq0
「『お姉ちゃん』が遠くに行って、寂しいか?」
「!?」
瞬間、クルッと後ろに顔を動かす。
13: ◆Cfjg8T8Xv89j[saga]
2014/08/02(土) 20:50:14.52 ID:lJmNA3Tq0
「あんまり怖い顔してると、モテないよー?」
クスクスと笑いながら言うと、ココアさんは自分のクローゼットの前へ向かった。
そのまま制服を脱ごうとするココアさんに対し、
14: ◆Cfjg8T8Xv89j[saga]
2014/08/02(土) 20:51:34.82 ID:lJmNA3Tq0
「ど、どういうことかな、チノちゃん……?」
「――え?」
おかしい。
15: ◆Cfjg8T8Xv89j[saga]
2014/08/02(土) 20:53:46.78 ID:lJmNA3Tq0
「――彼女さんに、特製のコーヒーを作るための?」
16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/08/02(土) 20:54:00.74 ID:wyKwAfsSO
彼氏がいるのいないのって話は好きですよ
17: ◆Cfjg8T8Xv89j[saga]
2014/08/02(土) 20:59:21.67 ID:lJmNA3Tq0
「ははっ、やっぱりそんなところだったか?」
翌日。
事の顛末を説明し終えた私に、リゼさんが笑いながら応える。
18: ◆Cfjg8T8Xv89j[saga]
2014/08/02(土) 21:02:46.32 ID:lJmNA3Tq0
「!?」
19: ◆Cfjg8T8Xv89j[saga]
2014/08/02(土) 21:05:12.20 ID:lJmNA3Tq0
☓務め→○努め
誤字でした(もしかしたら他にもあるかも……)
そんなこんなで、このSSはここまでです。
20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/08/02(土) 21:06:00.82 ID:k281Bjwpo
おもしろかったぜ
乙
21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/08/02(土) 21:33:51.89 ID:jUf44Hdso
オチ見て安心したから今から読む
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