過去ログ - とある幻想の一撃男(とある×ワンパンマン)
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[saga]
2014/08/03(日) 05:23:59.09 ID:g4FKKuxko
「そら見た事か! 上条さんは科学の人なので、完全記憶の所為で死んじゃうなんてオカルト認めません!!」
「ですが上条当麻! 貴方こそ初めは信じていたではありませんか! それに、彼女は一年周期で記憶を消さなければ、本当に苦しんじゃうんですよ!? その理由が完全記憶能力でなければ、一体何なのです!?」
「……そこなんだよ、俺が気になってんのは」
十万三千冊と言う魔道書。詳細は分からないが、魔術師にとって重要な本であるという事は上条にも分かる。
そんな重大な文書を紙という媒体に残しておかず、データと言う形で保存しようと言う発想は分かる。その際に科学の結晶であるパソコンを使わないのもまあ分かる。
ただ一つ分からないことは、何故都合よく完全記憶能力を持った少女が、都合よく魔力を精製できない体質であったのか。
両者共に希少性の高い体質であるということは、インデックスとの会話と小萌との会話で理解していた。ならばこそ、そんな都合の良い人材が果たして存在しているのか。
そして、インデックスと言う重要書類の塊を、何の保険もなしにこうして野放しにする状況はありえるのだろうか。
「ひょっとしてだけどさ、記憶は消さなければならないんじゃなくて、消さざるを得ないように仕向けたんじゃないのか? その魔術ってのを使ってさ。条件さえ整えば、何でも出来るんだろ? 十万三千冊もあれば、そんな魔術の一つもあって良いと思うけど」
「う、うん……確かに、複数の条件付けをクリア出来れば、時限性と記憶破壊を両立させられるかも。でも、それを実現するには物凄く複雑で膨大な術式が必要なんだよ? 設置するのにも、解除するのにも」
「あるんなら、実現させたって事だろうぜ。何せ十万三千冊だ。とんでもない価値がありそうだってのは素人の俺にだって分かる事だ。だったら、何か小細工をして当然だろ」
上条の推理を聞くに連れて、神裂の表情はみるみるうちに青くなっていった。
確かに、魔術に関してありとあらゆる手段を講じたのは事実だ。だが、それは飽くまでインデックスが完全記憶と言う奇病にかかっていたという場合である。
病気でもなんでもなく、第三者の魔術によって歪められたとなれば話は違う。治療を目的とした魔術から、解呪を目的とした魔術へと調査内容をシフトしなければならなかったのだ。
結局の所、自身が騙されていたというの可能性に気がつかなかった神裂の落ち度である、ということだ。
「そ、んな……ならば、私は今まで一体何を……」
今まで行ってきた記憶消去は全て無駄な事だったのかもしれない。その事実に、神裂は打ちひしがれるしかなかった。
「落ち込むのは良いけどよ、まずは動こうぜ。現状を打破するのが先だろ? その後、いくらでもインデックスに謝れば良いさ」
「そうですね……すみません、インデックス。本当なら今ここで切腹をしたいくらいなのですが……全ては貴方の身体をちゃんと治してからにしてもよろしいですか?」
「う、うん。出来れば自殺なんてやめて欲しいかも……」
大団円で済みそうな所で腹を切られでもしたら、いくらなんでも後味が悪すぎるだろうと、インデックスと上条は若干引き気味に突っ込みを入れた。
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