過去ログ - とある幻想の一撃男(とある×ワンパンマン)
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[saga]
2014/08/03(日) 05:26:51.89 ID:g4FKKuxko
「そうだな。隠すような事でもねえし、教えよう……しっかり聞いとけよ」
彼女の真摯な視線に応えるべく、上条は姿勢を正して真正面から神裂を見据えた。
「いいか? 重要なのは、このハードトレーニングを最後まで続けられるかどうかだ」
科学技術による肉体改造や遺伝子操作、薬品投与でもなく単純なトレーニングで、一体どうしてそこまでの力を得たのか。
三人はゴクリと息を呑んで上条の言葉を待った。
「いいか神裂。継続は力なりと言う言葉を信じて、最後まで続ける事が大事なんだ。どんなに辛くてもな。俺はこの三年間で、ここまで強くなれた」
講釈するように辺りをうろうろとしながら、上条は着実に解答へと近づいていく。
そして、その時は訪れた。
「……腕立て伏せと腹筋にスクワット、これらを毎日百回三セットと、ランニングを十キロ。毎日だ、風邪を引いてもやり遂げろ。勿論一日三食は欠かすな。朝がきついなら消化の良いバナナやヨーグルトなんかでも良い。そして極め付けに精神力を鍛える為に、炎天下の夏だろうと豪雪の冬だろうとエアコンは使うな。節電にもなって家計にも優しいぞ。俺も最初は死ぬ程辛かったし、実際何回か冥土返しヘヴンキャンセラーの爺さんにも世話になった。一日休もうなんて思った事も何度もあった。だけど強いヒーローになるという確固たる信念の元、血反吐をぶちまけたってトレーニングは欠かさなかった」
上条は語る。どんなに足が重く動かなくなってもスクワットを繰り返し、腕が悲鳴を上げるように奇妙な管楽器風味の音を鳴り響かせようとも腕立てを断行し、ぶちぶちっと嫌な感触が腹を巡っても腹筋を続けた。
そうして不断の努力を続けた結果、変化に気づいたのは訓練を始めてから一年半後の事だった。
「俺はツンツン頭になっていた。そして強くなっていた」
髪型すらろくに変わらない程の剛毛となり、その毛は鉄板をも貫く。
髪の毛ですらこの強さであるというのに、肉体がそれに劣らないはずがない。インデックスがさわさわと上条の頭に触れる。本当に堅かった。
どんなワックスで塗り固めてもこんな堅さは得られないだろう。
「つまり、魔術だの超能力だのと自分の力の代替を求めてる時点で俺には勝てねぇ……人間の強さってのはな、自分の意志でいくらでも変えられるもんだ」
「上条当麻、貴方と言う人は……ふざけないでください!!」
しかし、神裂は憤慨して上条を責め立てた。
彼の背後ではインデックスがツンツン頭を握ってぶらんとしていた。インデックス程度の体重ならば余裕で支えられる程の剛毛である。
「貴方の常軌を逸した動き……通常のハードワーク程度で得られるものではありません!!」
「いや、でもアンタだって中々常識を超えた動きしてたろ」
「私は良いんです! 魔術師ですから! では貴方は能力者としてレベルはいくつ位お持ちですか!?」
「えっと、レベルはゼロだけど……身体を鍛えるのにレベルは関係ないだろ」
「だからそのトレーニングが普通すぎておかしいって言ってるんです!!」
「んなっ……お前に何が分かる! 俺の辛いトレーニングの日々が!!」
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