過去ログ - とある幻想の一撃男(とある×ワンパンマン)
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34:ウニと超電磁砲と一方通行(1)[saga]
2014/08/03(日) 05:57:36.74 ID:g4FKKuxko
 瞬間、神裂の身体が掻き消えた。静から動、その急激な変化は正面から不意打ったといっても過言ではない程に、速度にギャップを与えている。

 そして七天七刀が上条の身体を捕らえた。感触はある。細胞は次なる動きを求めていた。
 何処かの工場と空き地を区切る為のブロック塀を、上条の身体と七天七刀が貫いた。
 いや、そう思っているのは神裂だけだったらしい。ガラガラと音を立てて崩れ落ちたブロック塀の周りには誰も居なかった。

 空気の変化を肌で察して、上条の動きを捉えた。神裂の連撃を逃れた上条を追いすがり、彼女は大きくその場から飛び上がる。
 上条の真正面に飛び降りた神裂は、一気に周辺にワイヤーを撒き散らしながら七天七刀を横薙ぎに振るった。最早、逃げ場はない。
(捉えたっ……! コレで上条当麻も本気に……!!)
「俺の勝ちだな」
 しかし、七天七刀が触れたのは虚空。空しく鞘は空を切り、目の前に居たはずの上条は視界から消え去っていた。
 とん、と肩に誰かの手が置かれる。勢い良く振り返ると、上条の人差し指が神裂の柔らかい頬に触れた。
 同時に、神裂は身体を捻って勢い良く上条の顔面に向かって七天七刀を振り回す。
 終わりと思って気を抜いた所に振るわれた刀に、上条は僅かに驚きながらもしっかりと回避して距離を取った。

「上条当麻。この手合わせのルールをお忘れですか?」
「へ?」
「回避可能な攻撃はちゃんと回避すること。ふざけずにまじめにやること。気をつかわないこと。そして、私が戦闘不能になるまで続けること」
 ギュッと強く刀を握り締めて、神裂は十メートル程距離を置いた上条の姿を見据えた。
 上条自身ですら説明の出来ない強さの秘密を、この戦いで何かつかめるかもしれない。
「!」
 そう考えたのも束の間、神裂の目の前には既に上条の姿があった。
 反射的に七天七刀を叩き付けるが、またしても上条の姿は視界から消え失せている。



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