過去ログ - とある幻想の一撃男(とある×ワンパンマン)
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35:ウニと超電磁砲と一方通行(1)[saga]
2014/08/03(日) 05:58:11.63 ID:g4FKKuxko
 その刹那。ゾクリと、背中に氷を入れられたかのような悪寒に神裂は包まれた。
 振り返る。上条が右手を振り被っていた。野球ボールよりも少し大きい程度の拳の筈が、神裂にはとてつもなく巨大な何かに見える。死んだ、神裂は他人事のようにそう考えた。

 しかしその拳は神裂を捉える事はなく、彼女の目の前で止められ、反動による突風だけが彼女を襲った。
 髪留めが外れて吹き飛び、彼女の長い髪の毛がだらりと地面にまで垂れる。

「腹減ったし帰ろうぜ、多分インデックスも起きてくる時間だろ」
「……ええ、そうしましょう。丁度必要悪の教会の女子寮に残してきた、天草式秘伝の梅干しを持ってきたところです。きっとご飯にあうことでしょう」
「そりゃ楽しみだ。だったら鮭でも焼くかな。ザ・朝食って感じの朝飯にしようぜ」
 パンチの代わりにデコピンを見舞われた神裂は、自身の頭を撫でながら考えた。
(強くなるためならどんな事でもやる覚悟をしていたはずなのに……)

 自身が上条の持つ強さに近づけるイメージが全く湧かない。
 この一ヶ月学園都市を観察していて、今のところ上条よりも強い能力者を見たことがなかった。
 ならば、彼をも打倒しうる強さとは一体なんなのか。

 魔神、レベル6。そんな単語が神裂の脳裏には渦巻いていた。


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