11: ◆u7jijUkfI.[saga]
2014/08/03(日) 21:39:30.78 ID:gz+5vwBbo
P「……実家?」
俺と小鳥さんは思わず顔を見合わせる。
黒田「そう、実家。……その様子だと、やっぱりあんたたちも知らないんだね。四条貴音の実家の場所は」
P「……あなたは、知ってるんですか?」
黒田「知ってる」
P「どうして?」
黒田「記者だから」
P「真面目に答えてくださいよ」
黒田「真面目だよ。彼女のもとに手紙が届いていた。その数日後、彼女は大きな荷物を持ってマンションの前に迎えに来ていた高級車に乗り込んだ。俺はそれを見てたってだけさ」
P「……?」
黒田「手紙の差出人の住所にはとある村の名前があった。珍しい場所だったから記録しておいたんだ。後で調べてみたら、ドンピシャだ。その村には四条家という名家が存在していたのさ。となると、そこが彼女の実家で、手紙は里帰りを促すものだったと推測できやしないかね?」
P「ち、ちょっと待ってくれ、そもそもなんであんたが貴音宛の手紙を……」
小鳥「……貴音ちゃんのマンション、たしか集合ポストでしたよね?」
P「まさか、投函物を盗み見たのか!?」
黒田「なにも中身まで開けて見たってんじゃないさ」
P「……それでも立派な犯罪だ!」
黒田「あーそうかい、だったらこの場で俺を警察に突き出すか? とはいえ、俺がそうしたっていう証拠は残っちゃいないだろうし、あんたらは四条貴音の行方についての手がかりを失うことになるけどなぁ」
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