38: ◆u7jijUkfI.[saga]
2014/08/03(日) 23:00:22.66 ID:gz+5vwBbo
千家「浄めの儀式は篝火を焚き、そこで祈りを捧げることで、10年の間で消耗した暁月の霊力を回復させるためのものなんです」
P「浄めの儀式を執り行うのは四条家だそうですね」
千家「霊力を持つとされる神宿りによる祈り、ですね。今、霊刀暁月は四条家のすぐ側にある洞窟の中に奉納されています。逸話の中で鬼が封印された洞窟です」
P「洞窟の中にですか?」
千家「ええ、元々はそこの神社に奉納してあったそうですけどね。それも随分昔の話で、後継者不足で神主不在になったために場所を移されたとか。浄めの儀式は大きく分けて二つの工程があります。一つが今お話した『篝火の儀』。もう一つが……白河君、憶えているかな?」
白河「たしか……『奉納の儀』、ですね?」
千家「そう、奉納の儀」
千家さんは頷き、またこちらへ向かって話を続けだす。
千家「浄めの儀式の際には一度洞窟から暁月を運び出し、この神社で篝火の儀を行います。それを終えた後、また元の洞窟へ戻すわけですが……その際、洞窟の中に神宿りが一人で残り、夜通し祈りを捧げ続ける……これが奉納の儀になります」
P「一人で夜通し? それは……大変そうですね」
千家「この最後の祈りが最も大切だとのことです。集中し、精神を研ぎ澄ました上で祈りを捧げなければならないと」
話を聞く限り、この十年祭において四条家は欠かすことのできない存在らしい。
ということは、貴音が急に村へ帰ることになったのもそこに理由があるのだろうか?
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