過去ログ - 雪乃「LINE?」結衣「そう!みんなでやろうよ!」
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820: ◆itPh.0zEvU[saga]
2015/12/20(日) 21:35:58.38 ID:IpRhQ/T10
八幡「じゃ、傘ありがたく使わせてもらうわ。明日も部活あるよな?」

雪乃「ええ。ちなみに明後日が冬休み最後の部活よ」

八幡「あいよ。傘は明日返すわ」

雪乃「……一応送ってもらったのだし、お茶でも出すわよ?」

八幡「あんまり遅くなると小町にいろいろ聞かれそうだから、今日はもう帰っとく」

それだけいって、雨の降る空の下へ傘をさしながら一歩踏み出そうとしたときだった。

ゴウッ!!と目の前をなにかが凄い勢いで通りすぎていった。その方向を見れば、どこかのボロ看板が風に飛ばされいろんなものにぶつかっている。

……一瞬、「死」という言葉が脳をよぎる。

こ、これ雪ノ下が俺に一声かけてなかったらマジで逝っちゃってたんじゃないですかね。アウト判定ですよね。

後ろを向くと、雪ノ下がポカンとした表情で看板の飛んでいった先を見ていた。

震える体に鞭を打ち、雪ノ下に向けて普段の俺なら考えられないような台詞を口にする。

八幡「……雨宿りさせて下さい」

そして今に至る。

八幡「なにしてんだ俺……」

家にあげてもらい、風邪をひかないよう風呂にまで入れてもらえた。ちなみに雪ノ下は服を着替えて暖房の効いた部屋にいるらしい。「だから気にせずゆっくり温まってきなさい」と言われ、その通りに温めさせてもらっている。

さっきまでは体の震えていたが、体の芯まで温めたおかげかそれもだいぶ収まってきた。震えの理由が寒さだけとは思えないが、収まったというなら何も問題はない。

気にするなとは言われたが、雪ノ下も体を冷やしていることに違いはない。ならば少しでも早く風呂からあがろう。

というか早くあがりたい。毎日ここで雪ノ下が裸でいるのだと思うとあらぬ想像をしてしまいそうだ。……ぶっちゃけすでに少ししてしまったのだが。

浴槽から出て、脱衣所に出る。風呂に入る前に「着替えを置く以外、こっちには絶対来ない」という話をしていたし、ラブコメ的ハプニングは心配しなくていいだろう。

そんな風に油断していたのが仇となった。

バスタオルを取ろうと手を伸ばした瞬間、廊下に続く扉がバーンッ!と勢いよく開けられる。

陽乃「ひゃっはろー雪乃ちゃん、遊びに……」

フリーズしてしまった体は大事な部分を隠すことする忘れ、手を伸ばした体勢のまま動くことができない。

二秒、三秒と経ったあたりで、雪ノ下の家に悲鳴が響き渡る!

陽乃「きゃぁぁぁあああああ!?」

八幡「きゃぁぁぁあああああ!?」


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