過去ログ - 雪乃「LINE?」結衣「そう!みんなでやろうよ!」
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896: ◆itPh.0zEvU[saga]
2016/04/03(日) 20:59:13.65 ID:RpLwwWSU0
八幡「はああああ…………」

肺の空気をすべて出しきる勢いでため息をつく。朝の清々しい空気を大きく吸って体内に取り込むが、それもまたため息に変換されてしまった。

小町「もう、そんなにため息つかないの。幸せ逃げてるよ」

八幡「現在進行形なのか……」

朝食を一緒に食べていた小町から冷たい言葉が飛んでくる。

だが小町の言葉もあながち間違いではないかもしれない。なにせ今日は始業式。

残り少なかった冬休みも何事もなく平和に終わってしまい、今日から学校だ。

八幡「はあああああ…………」

小町「うわあ、鬱陶しい……」

さらに遠慮のない言葉がぶつけられる。少しは優しくしようとか思わないのかよ。

小町「でも毎日遅刻ギリギリのお兄ちゃんがこんな早い時間に起きてるなんて珍しいね。風邪?」

八幡「風邪ならどれだけ良かったことか……。ケータイ修理に出してから時間が余るようになってな。その分いつもより早く寝るようにしたら起きるのも早くなってよ……」

小町「すごい健康的なはずなのに不健康に聞こえる……。言ってる人が悪いのかな」

小町ちゃんそれ本人の前で言うことじゃないよ。

なんて文句を言ったところでおそらく聞き入れてはもらえないだろう。もっとコミュニケーションとっていこうよ我が妹。

小町「早く学校行っちゃえば?友達とおしゃべりするの楽し……あっごめん」

八幡「よく途中で気付けたな。そのこと自体言わないでもらえるともっと嬉しかったが」

小町「まあ知ってて言ったからね」

八幡「だろうな」

小町のブラックジョークを身に受けながら、今の提案を再考してみる。

確かに普段の俺は遅刻ギリギリの時間に登校している。だがそれは朝起きるのが辛いからというわけでは……いや、あるのだが。それ以外にも朝の時間に俺が教室にいることで場を悪くしてしまわないよう気をふんだんに使っているからでもあるのだ。

だから今日も家でゆっくりしてから学校にはいつもの時間に行こうと思っていたが……。

最近戸塚に会ってないんだよなぁ。

我ながらこんな理由で学校に行くのはどうかと思うが、それでも会いたくて会いたくて家の中で震えるよりはマシだろう。

八幡「早く行くかな……戸塚のために」

小町「……はあ」

あんだけため息のことを言っておきながら、自分がするとはどういうことだ。

まあ元凶が目の前にいるからなんですけどね。てへっ。


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