過去ログ - いーちゃん「魔法少女?」哀川「そうともさ」
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195: ◆EWlGtrnu5g[saga]
2014/08/15(金) 22:52:46.35 ID:LvqvQdD5o
「ちょっと面かしなよ」

赤い髪の少女はそう言って顎をくいっと動かす。
窓を隔てているとは言え魔法少女となった美樹さやかだ。
多少遠くとも窓を挟んでいたとしても良く見える。

(いよいよ、人間じゃないな…)

自分を嘲笑し答えを返す。

「私はあんたに用なんて無いんだけど」

鬱陶しい。
すごく鬱陶しかった。
こんな自分に構ってくれるやつが。
一緒に戦ってくれることもしないのに。
人の事なんて何も思っていないくせに。

「いーから、出て来いよ、何もやり合おうってんじゃないんだよ」

まぁいいか、どうせこいつも飽きたらもう突っかかってくることなんてないんだろう
そんな軽い気持ちで、重い体を引きずりながら美樹さやかは外へ出た。
その夜は空気が澄み星が輝く綺麗な夜だった。
不気味なほど。
不気味なほど自分の心と正反対の天気を睨みつける。
何を見ても敵にしか見えない。
昨日のあいつが自分の何かを破綻させてしまった。

「着いてきなよ」

言われるがままについてゆく。
普段なら罠かと思うかもしれないが今の美樹さやかにはそんな事を思いつくような余裕もなかった。


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