過去ログ - いーちゃん「魔法少女?」哀川「そうともさ」
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◆EWlGtrnu5g
[saga]
2014/08/05(火) 02:23:17.36 ID:zLWYROKQO
「ふぅん、要約すると事故で死にかけていたところにそのQBとやらが来て助けてという願いを叶えてくれたと」
何も嫌がるようなことかなぁ。
まぁ嫌だからこそ言いよどんだのだろうけれど。
「儲けたね、良かったじゃないか」
そういった瞬間マミちゃんは力一杯机を叩いた。
紅茶が溢れる。
「良かったわけないじゃない…!」
ぎりぎりと歯の軋む音が聞こえてくる。
どうやらまた僕は行ってはいけないことを言ったらしい。
「私があの時…みんなを助けてといっていれば…!今も私は父や母と一緒に暮らしているのよ!」
知らねぇよ。
そんなこと僕に言われても困る。
「分かっているわよ…あなたに起こるのは筋違いだって…」
ほんとそう思う。
「だけど私の願いを軽々しく評価しないで!」
ふぅん、良く分からないけどなんだか誰かに似てる気がする。
「君がそのグリーフシードとやらを落とさない奴らを倒すのはその両親への罪滅ぼしかなにかなのかい?」
その瞬間強烈なビンタが僕の頬に飛んできた。
「そんなっ…!ことないわよ!これはっ…」
言いきれないマミちゃんに僕はさらに追い討ちを掛ける。
「もしそういう心構えでやってるならやめた方がいい。君がいくら善行を積んだところで君の両親は永遠に土の中だ。」
「罪は滅ぼせない。いつだって滅びるのは自分自身だ。」
あぁこの少女は僕に似ている。
すべてを自分のせいだと嘆いて
誰よりも心が弱いくせに
その心を隠し続けて
最後にはひどい死に方をするんだろう。
違いがあるとすればそれは善行を積んだか積んでいないか
それだけだ。
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