過去ログ - いーちゃん「魔法少女?」哀川「そうともさ」
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5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/08/04(月) 04:28:06.41 ID:oxVjrPkCo
「着いたぜ」

そう言って哀川さんはコブラから撥ねるようにして道路へ飛び降りた。
本当、何をしても様になる人だ。

「ほら、降りてこいよ、いーたん」

意地悪そうに手を差し出される。

「いや、降りるも何も両手両足縛られてるから降りれないんですってば」

カカッ、と楽しそうに笑う。

「いやぁ、いーたんが可愛くてな」

…もし僕が可愛いなら全世界の八割の人類は可愛くなってしまう。

「後の二割は?」

「厄介なことになるだけです、ていうかさりげなく人の心を読まないでください」

味方でよかったといつも思わされている僕の気持ちが分かっているのかこの人は。

「お、嬉しいこと思ってくれるねーいーたーん!」

「はいはい、それで、ここはどこですか?」

抱き着こうとする哀川さんを片手であしらい僕は聞き直す。
まあ哀川さんが本気を出したら僕なんか小指であしらわれそうなものだけど。

「ここは見滝原、私も来たのは初めてだ」

結んだ長い髪を風になびかせながら哀川さんは言う。
僕も聞いたことのない町の名前だ。

「ここで、殺人事件が…?」

「まぁ、それだけじゃねーがなー、殺人、自殺、心中、零崎でも住み着いてるんじゃねーのか」

それはそれで怖いものだ。
ただそれならきっとあいつは協力してくれるだろう。
リアルツンデレなんて世界中探してもあいつしかいないだろうし。

「それで奇跡っていうのは?」

悪戯っぽく笑って哀川さんは僕にこそっと耳打ちをする。
…こそばゆい。

「見つけてからの、オ・タ・ノ・シ・ミ」



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