過去ログ - 白井「わたくしたち、同じ風紀委員の仲間なんですから」
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30: ◆2GvXWu0WPw[saga]
2014/08/08(金) 07:29:38.33 ID:BqCXKRBn0

白井の視線の先で、美琴はコインを宙に弾く。

コインは空中でひらひらと回転し、やがて美琴の指の上に戻って弾かれる。

そして――――まばゆい光と、遅れてくる轟音。

コインの軌跡をたどるようにつけられた道路の亀裂から煙が吹き荒れ、超電磁砲の直撃したセダンが宙を舞い、やがて美琴の遥か後ろで地面に刺さる。

後には物凄い爆風と地鳴り、そして黒子の賞賛の声だけが残った。


「常盤台中学が誇る、最強無敵の電撃姫ですわ」


   *


四人の強盗犯たちが連行車両に入れられた時には、すでに空がオレンジになった頃だった。

上条当麻と黄泉川愛穂、それに白井黒子の三人が現場から少し離れた場所で話していた。


「いやーそれにしてもお手柄じゃん?配属初日から強盗事件を解決するなんて」

「別に俺は何かをしたわけじゃ…爆風で気を失ってた強盗を一人連れてきただけだし」

「いやいや、初日なら出来過ぎた働きだって!これで小萌センセにいい土産話ができたじゃんよ!」

「げっ!飲みのネタにする気ですか?」

上条が呆れ半ばに半眼を作ると、黄泉川が快活に笑う。

どうやら話に聞く担任同士の飲み会の話の種にされることは決定事項のようだった。

「そんなことはどうでもいいんですの!大体、なんでこの腐れ類人猿なんですの!?あなたがこれから同僚!?信じられませんの!」

明らかに敵意剥き出しの態度に面食らいながら、上条も負けじと言い返す。

「俺だってテメェみてーな犯罪者まがいの奴がいる支部だとは思わなかったよ!」

「は、犯罪者まがい…?お姉さまのストーカーであるあなたが何かおっしゃいましたか?」

「それはまんまテメェのことだろ!!つーか頼む!静かにしてくれ!ビリビリに気づかれたくねーんだよ」

「あなたのほうが声が大きいですの!」

「ま、…仲良くやれそうで良かったじゃん?」

「「絶対ムリです(の)!!」」


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