過去ログ - ダンガンライブ! 希望の学園と絶望のスクールアイドル
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50:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/17(日) 05:20:01.85 ID:qt55avpxO
 しばし視聴覚室を探索した後、もう一度にこと希はそのかくも美しき幻惑的風景に酔いしれ、絵里はそんな二人に呆れつつ部屋を出る。

 視聴覚室を出てすぐ右方向に折れると濁った血液のように赤い扉が見える。近付いてよく見てみると、それは他の扉と同じように装飾を施されてはいるものの、持ち手は無く機械操作によって開かれるのであろう扉ということが分かる。

 自動ドアのように至近距離まで近付けば開くのかもしれないと、思い思い扉の目の前に立つ三人であったが、挑む者にその門は開かれることなくただ沈黙を保つばかりだ。

「この先も、保健室のように封鎖されているようね。後に回しましょう」

 絵里の言葉に各々首肯し、元来た道を引き返す。この扉に何やらおどろおどろしい寒気を感じていたにこにとっては、絵里がすぐに諦めてくれたことは幸運であった。

 残るは希とにこが昏睡させられていた二つの教室である。

「ここはいいんじゃない? 何もなかったわよ」

「せやなあ、ウチも目覚めてすぐに、ある程度調べてみたけどなんもなかったわ」

「うーん……にこと希がそう言うなら、この教室は無視していいかもしれないわね」

 むべなるかな、残る二つの教室は探索すらされることなくその役目を終える。学園の探索を終えた三人は、教室の前を素通りし、個室がある区画へと足を踏み入れるべく歩を進めた。


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