過去ログ - ダンガンライブ! 希望の学園と絶望のスクールアイドル
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75:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/12/12(金) 22:25:24.56 ID:b6NptVF2O
 海未とことりにも同様の言葉を投げ掛けてみるが、やはり反応は同じ。一同首振り人形と相成り、碌々満足のいく回答は得られないと思ったにこは自らも倉庫内探索に乗り出した。

 何分、人が違えば趣味も違う。求める者には宝石でも、見る人変われば石ころという例は往々にしてあるのだ。穂乃果はパックやクリームを見つけたところで、食料ではないと放り投げるであろう。海未はそもそも何を探しているのかも知れぬが、恐らく最優先は日常生活に必要な雑貨であろう。ことりは何を思ったかミシンを探しているので手に負えぬ。

「ミシンなんて何に使うのよ、ここで」

 目的とは違うが興味は湧くもので、にこがそう問うとことりは極々自然な事柄を、さもお前は空気を何故吸うのかと聞かれたかのような怪訝な表情で答える。

「衣装を作ろうかと思って。三日後じゃ、次のライブには間に合わないから」

 成る程、とにこは手を打ち鳴らした。事実、次のライブは迫っていた。ラブライブの最中に浚われたとするなら、次のライブーーライブと言うにはあまりに小規模な物だがーーまでは二週間ほどもない。何せスクールアイドルとしては少々名も知れている、町内会からお呼びもかかるのだ。

「そう言うことなら、私も一緒に探すわ。一人より二人の方が見つけやすいでしょ?」

「本当!? ありがとう、にこちゃん!」

 かくして当初の目的は雲散霧消しにこはことりと共に、ミシンないしは衣装作りに使える物を探すことになった。中々にして損をする性格の女である。


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