過去ログ - ダンガンライブ! 希望の学園と絶望のスクールアイドル
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76:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/12/12(金) 22:58:15.39 ID:b6NptVF2O
 ことりと共にミシンを探しながら、にこは思う。先程感じた「ラブライブの出場中に浚われた」という記憶は、あまりに自然に、鮮明に思い出すことが出来る。一度は夢だと納得したが、こうもすぐに出てくるのはやはり自分が体験したことに違いない……のではないだろうか、と。

 よくよく考えてみればそこのところを誰とも話していない。自分がいつ浚われたか、というのは案外大事な話だと思うのだが。それとも、皆浚われた日のことを記憶しているのだろうか。浚われた日なんて分かり切っているから、誰も口には出さない。そう考えれば話し合いも起こる筈はない。

「ねえ、ことり」

「何、にこちゃん?」

「私達って、いつモノクマに浚われたのか分かる?」

「何言ってるの? そんなの……」

 言いかけ、ことりが口を噤む。何かを思い出すかのように眼球は右上を見て、腕組みをしたまま指を等間隔で叩いている。瞬間、ことりの顔が半病人のように青ざめ、額から華厳の滝のような冷や汗が流れ出した。

「分からない……ここに浚われてきた瞬間の、記憶がないの。ラブライブに出場してたような、そんな気はするんだけど……」

 ことりの言葉に、にこは喉を鳴らした。


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