過去ログ - 【オリジナル】SPECIAL district No.10
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31:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/10(日) 19:40:40.95 ID:NvNg2o5sO



唐突な悲鳴の理由は、駐車場で機体を降りてから、
その姿を見てからはっきりした。


エル「…………」


阿智「…高江さん、その格好は」


中のコクピットで何かしらの油圧パイプが破裂したのか、

外に出た彼女は頭の先から黒い機械油にまみれていたのだった。


なんとも自作らしい、保証なきハプニングというやつである。


エル「…………」


阿智「…………」


エル「…………どう?笑えるでしょう」


阿智「……むりです」


油の滴る前髪の奥で、冷たい眼光がギラギラしていた。

それを見ながらでは、たとえ上等なジョークを聞いたとしても笑えないだろう。



エル「……こんな格好で、歩いて戻れっていうのかしら…」


阿智「タクシー呼んでも嫌な顔されそうですよね、それ」


エル「……………」


仕方なく、文句一つ言わずに黒い足跡を残しながらトボトボと足を動かした。


傾き始めた陽の下で、二人は見世物であるかのような視線を受けつつ
歩き続けるのだった。


実に慣れた様子で




[トクシカ歩く、奔走せず]

END



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