過去ログ - 【オリジナル】SPECIAL district No.10
1- 20
9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/09(土) 03:17:25.85 ID:o6JHNSf/0



区役所に隣接している立体駐車場にて

エルは車体の横に" 区役所 特市課 L"と書かれた黒のセダンの鍵を開けると

さも当然のように助手席のドアを開けて、イサナが先に乗るよう促した。


エル「さ、どうぞ」

イサナ「どうも、いつもすみません」

エル「……いいえ」


どうやらこれは二人のいつものやりとりのようなのであった。


暑く、湿気がひどくむっとする車内にあって
彼女は、少しばかりエンジンをかけるのを不自然でない程度に遅らせると

隣に座った女性の横顔を盗み見た。


車内の熱気に当てられて、ほんのりと上気したその朱色の頬

実のところ、猫の毛が生えてよく見えるわけでもないのだが


イサナ「うあぁ、あついですね…高江さん」

エル「………そうですね」


イサナ「?」


ほんの数秒ないくらいの時間、
それを堪能してから

彼女は車にキーを差し込んでエンジンをかけた。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
47Res/41.48 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice