6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/10(日) 15:39:16.98 ID:PqSllGERo
海未は指を伸ばして私の頬に……
じゃなくって、肩の辺りで咲いてた一輪に触れてみせた。
こう、
支柱の方へ軽く押しやるように。
「でも、こんなに伸びてたら切られてしまいますよ」
聞こえた声の温度、二度ほど低い。
本当に心配そうな声だった。
「……そんなの、仕方ないでしょ。伸びすぎちゃったんだから」
私の声も低かった。
海未ほど優しい理由じゃなくって、
もっとどろどろした気持ちで。
二歩ほど下がって息を整える。
こんな声、あの子に聞かせるべきじゃない。
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