過去ログ - 八幡「やはり俺のアイドルプロデュースはまちがっている。」凛「ぼーなすとらっく!」
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532: ◆iX3BLKpVR6[saga]
2015/01/28(水) 00:54:55.50 ID:EUsZDlfE0






陽乃「今は、帰宅中?」

八幡「ええ、まぁ」



あくまで自然に、さも偶然通りがかったように振る舞う陽乃さん。
だが、そんな筈が無い。この人と“偶然”会うなんて、そんな事があるとは俺には思えない。

というか、あったとして信じたくはない。どれだけ不運なんだよ。


しかし陽乃さんそんな俺の気持ちを知ってか知らずか(いやたぶん分かってるんだろうな)、思案するように人差し指を顎に当てる。
そして名案! とばかりに笑顔になると、若干の上目遣いで俺に甘い声で語りかける。



陽乃「ねぇ、それなら今からお茶でもどう? 折角会えたんだし、お姉さん奢っちゃうよ?」



百点。百点満点だ。花丸をあげたくなる程に。

並の男なら絶対断らないだろう天使の誘い。
もう嫌になるくらいに男のツボを心得ているのが分かる。さすがは雪ノ下陽乃だ。



……だが、残念ながら俺は並の男ではない。

完璧なものを見せられれば、必ず疑ってかかる。陽乃さんのその挙動は、俺には悪魔の囁きにしか思えなかった。
本物の天使とは、やよいちゃん、もしくは戸塚の事を言うんだ。覚えておけ。いや覚えなくていいけど。

だから、陽乃のお誘いに対する俺の答えは決まっている。



八幡「結構です」



我ながら実に淀みない拒否。
答えるまで、1秒とかからなかった。




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