1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/13(水) 22:13:38.12 ID:Gm5y04qy0
  
  ※不快な気分になる可能性があります  
  ※閲覧してくださる場合は注意してください  
    
    
  
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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/08/13(水) 22:14:41.24 ID:Gm5y04qy0
  
  
 申し訳程度に植えられた街頭の木々から、その本数からは考えられない程の蝉の大合唱が響いている。 
  
 陽光が俺を焼き尽くしていくような感覚を、文字通り肌で感じた。 
3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/08/13(水) 22:15:53.80 ID:Gm5y04qy0
  
  
 照り返した日光で、いつも歩んでいるこの道は、まるで別世界の様相だ。 
  
 それが本当に照り返しだけなのか、暑さに中てられた俺の視野が幻想を見せているのか、そんな事さえ判別できない。 
4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/08/13(水) 22:17:00.97 ID:Gm5y04qy0
  
  
 まだ朝も早い時間だというのにこれだけの暑さなのだから、昼を過ぎた辺りではいったいどうなってしまうのだろうか。 
  
 毎年聞く話だが、こういう日は熱中症で亡くなる人間も出てくるらしい。 
5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/08/13(水) 22:18:13.75 ID:Gm5y04qy0
  
  
 悲しい時には泣くというのが一般的な行動だろう。 
  
 だけど、俺にそんなことが出来るだろうか。 
6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/08/13(水) 22:19:28.72 ID:Gm5y04qy0
  
  
 扉に手をかけると何の抵抗も無く開いた。まだ早い時間だが、誰か既に来ているようだ。 
  
 ちひろさんだろうか。誰にせよもう人が居るなら、室内はクーラーですっかり冷やされている事だろう。 
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