59:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/08/16(土) 12:32:11.82 ID:W/t+0/1n0
そして、あの事件から、彼女と私は彼女の部屋ではなく、専ら私の部屋で過ごす事が多くなっていた。
それまでは彼女の部屋で会う事が多かったのだが、自身の部屋が玄さんの部屋の隣りなのだから、仕方のない事だと思った。
だが宥は長時間私の部屋にいる事はなく、その日の内に帰る事が殆どだった。
そして私の部屋を訪ねる度に、「これ私がいない時に食べて」とあの肉を使った料理を持ってきてくれた。
貴重な肉である筈なのに……とは思ったが、彼女の好意と思い私は有り難く受け取っていた。
よくよく考えると彼女が【この肉】を食べているのを見た事が無い事に気付くが、些細な事だと思って、私はあまり心に留めていなかった。
そして宥は今までよりも強く…私を求める様になっていた。
私はその思いに応え、彼女を支え、抱き締めていたが、抱けば抱く程に私の心は彼女から少しづつ離れていくのを感じずにはいられなかった。
。
――――――――いや。
玄さんと関係を持った時から、私の心はもう宥の元から離れていたのかもしれない……。
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