1:ししのは
2014/08/14(木) 11:48:20.20 ID:73qDUHFgO
『あなたは、あの時の約束を覚えていますか』
人は、失った時にその価値に気付くというけれど、
それは本当にそうだな、と思うことがある。
あるのは後悔ばかりで、今さらどうしようもないのに、
思考が空回りするばかり。
いつも傍にいてくれた君
そのぬくもりに何度助けられただろう
怒ったこともある
傷つけられたこともある
それでも、楽しかった思い出の方がずっと多くて
夜遅くに帰ってきたら、気付いているのに寝たふりをしていたの、知っていたよ
突然ちょっかいを出してくるのは、退屈しているからだって知っていたよ
無防備な姿で寝ている君を隣で眺めるのが好きだったよ
ねぇ、どうして終わりは来るのかな
ずっと一緒って、約束したのにね
蝋燭に火をつけて、お線香に火をつける
あなたのいない部屋は、寂しさで満ちているよ
あなたの使っていたもの、まだそのままにしてあるんだ
いつでも、帰ってきていいんだよ
そう声をかけても、写真の中のあなたはピクリとも動かなくて
動くはずがなくて
もう一度会えたら
もっともっと甘やかしてあげたい
ずっと一緒にいるって約束、守れなくてごめんねって言いたい
ぬくもりを感じたい
抱きしめたい
あなたの首輪を握って、眠りにつこう
せめて、夢で逢えたら
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