過去ログ - 舞田類「like a little girl」
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3: ◆EyqsYGWDiw[saga]
2014/08/17(日) 00:57:56.28 ID:C2LfeSHG0

「君が私達のプロデューサーか、やや頼りない印象だが…良い瞳をしている。私は硲道夫だ。以後よろしく頼む」

「は、はい!よろしくお願いします!」

「お嬢ちゃん、本当に大丈夫?」

「だ、大丈夫です!頑張ります!」

「頼むよ、あんたについて行けば大金が…」

「大金?何の話ですか?」

「いや、こっちの話。お手柔らかにヨロシク」

ミスターはざまとミスターやましたと並ぶと、その異常さがよく分かる。どちらかと言うとプロデューサー…彼女の方がよっぽどアイドルらしかったし、二人もそれなりにマネージャーやプロデューサーの類いらしかった。
彼女は二人を見上げ握手をする。不安そうな表情はとてもじゃないがプロデューサーには見えない。無理もないか、急に年上の―…それも30代の新人アイドルに囲まれては。
だけど彼女はプロデューサーだ。紛れも無くアイドルの、そして俺達の。


「あの、貴方が舞田さん、ですよね?」

「ん?そう、僕が舞田類。Call me マイケル!?Nice to meet you!これからよろしく」

声をかけられ慌てて平静を取り繕う。そうして二人と同じように握手を交わす。触れた感触は、とても柔らかかった。
教師をしていた時の事を少し思い出す。自慢じゃないが、俺はそれなりに女生徒からも人気があった。年頃の女の子と言うのは若い男の先生には誰だって優しいのだ。

「一番歳が近いので、少し安心しました。よろしくお願いしますね。ま、マイケルさん?」

彼女が笑った。笑った顔は今まで授業をしてきた女の子達よりは、いくらか大人らしく、とても魅力的だった。




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