81: ◆XYDRcaP7SiPh[saga]
2014/08/19(火) 21:20:02.17 ID:jYWr6df2o
翌日
放課後 音楽室
「で、話ってなによ」
ピアノの前に置かれた椅子に腰掛け、真姫は気だるそうに海未に尋ねる。
「すみません。もう少し待っていただけますか」
海未は真剣な面持ちを崩さず、真姫の問いに応じる。
毎日目にしているはずの海未の表情がいつもとは違って見え、真姫はそれ以上追及することはしなかった。
「はぁ…」
真姫は深くため息をつくと閉じられた鍵盤板へと肘を下ろし頬杖を付く。
海未はそれに一瞥をくれると、普段と変わらぬ凛とした声で淡々と述べた。
「ピアニストがそんなことしていいんですか?」
一見注意とも取れる発言ではあったが、真姫は別段気に留めることもしなかった。
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