過去ログ - マイリトルポニー&チェンジリング 愛情も魔法
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3: ◆QWO3xeEtwU[sage]
2014/08/17(日) 18:28:41.68 ID:QppAgQHQ0
クイーンクリサリス「成功したようだな……まずは食糧……私と、兵隊たちに……」

クイーンクリサリス(そういえば、残された兵隊は。ポニーヴィルに行かせた兵隊はどこに行ったのか?)

 そんなことを考えながら、クリサリスは虫を喰い、草を噛み、泥水を啜り、そしてそれらを倒れている兵隊に運んで言った。

クイーンクリサリス「まさか私がお前達の世話をするとはな……人生とは分からぬものよ。だが、残り少ない兵隊だ……死なせはせんぞ」

 目を覚ますまで、クリサリスは虫や小動物を狩り、口で噛み砕いて衰弱した兵隊に飲ませる。
 自分の食糧の確保も行わなくてはならないため、非常に疲れる作業であったが、やがて一人の兵隊が目を覚ます。

赤眼「クリサリス様……」
 赤い眼の兵隊が起き上がる。

クイーンクリサリス「起きたか? なんとか我々は脱出できたが、すでに私達はここに残った三人だけだ……何とか生き延びるぞ……」

赤眼「そんな、我々など見捨ててください、クリサリス様」

クイーンクリサリス「言うな、兵隊よ。他に兵隊がいるならそうしたさ……だが今は、あまりにも兵隊が少ない……せめて他の子供が生まれるまでは、寂しい思いはさせないでくれ……」

赤眼「すみません……私がふがいないばかりに」

「良い。お前らは私のために、最後は肉として残ろうとしただけ。ふがいなくなどない……今は私のために働けないことを許す。すべて許す……だから、早く自分で動けるようになるまで回復しろ。いいな?」

赤眼「ありがたき幸せです……」

クイーンクリサリス「ところで、お前には名前はあるか?」

赤眼「ありません」

クイーンクリサリス「だろうな……では、名前を授ける名誉をやろう」
 赤い眼の兵隊は目を輝かせている。
クイーンクリサリス「まだ起きていないのが残念だが、青い目で魔翌力が強いお前の名前は……今日よりパトリックだ。そして、目が赤くて力が強いお前には……ロイと名付けよう。パトリオット(Patriot)とロイヤリティ(Loyalty)にちなんでな……お前達。まだ私についてきてくれるな?」

ロイ「もちろんですとも。今眠っている彼も、答えは同じでしょう」

 ロイはまだ起き上がれないなりに敬礼をして、そのまま力尽きる。

クイーンクリサリス「……まだ、時間はかかりそうだな」



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