過去ログ - マイリトルポニー&チェンジリング 愛情も魔法
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331: ◆QWO3xeEtwU[saga]
2014/12/06(土) 23:17:14.65 ID:ZpIxPJZI0
「行くぞケイデンス、一度戦力を立て直す!」
 そう言って、振り返ったその先には虹色の軌跡。それが瞬く間もなくファリグに向かったかと思うと、ファリグの眼前でそれが爆発。虹色の衝撃波が相手の顔面を叩いた。
「今のは、ソニックレインブーム……まさかレインボーダッシュが来たのか?」
「それだけじゃないわ……わたしも……います」
 声に振り返ると、どうやらフラッターシャイも駆けつけていたようで、彼女は怯えて足を震わせながらも懸命にファリグを睨みつけている。
以下略



332: ◆QWO3xeEtwU[saga]
2014/12/06(土) 23:35:58.19 ID:ZpIxPJZI0
「貴方が来てくれたなら、悔しいけれど百人力だわ。一緒に戦ってくれるかしら?」
「いやぁ、フラッターシャイの頼みだから連れてきてあげたけれど、あいにくテレポートで魔力が切れちゃってね……だから、戦うのは君たちに任せるよ」
「そんな見え透いた嘘を……きゃっ!」
 ディスコードの出まかせに文句をつけようとしていたら、今度はケイデンスを狙ってファリグの光線が飛ぶ。
「おっと、傘を持っていてよかった」
以下略



333: ◆QWO3xeEtwU[saga]
2014/12/06(土) 23:40:41.13 ID:ZpIxPJZI0

>>323-327
感想どうもありがとうございます。
えーと、二度目の侵攻というのはコミック版の事ですね。クイーンクリサリスの顔芸が楽しめる作品で、相変わらず魔境なポニーヴィルの様子も見ることが出来ます。その作品では全員が仲違いされそうになったり、CMCが浚われそうになったりするのですが、最終的にEOHも使わずトワイライト一人の魔法で何とかなってしまう感じです。

以下略



334: ◆QWO3xeEtwU[saga]
2014/12/07(日) 22:26:35.97 ID:sJTGPhR50
「これだ……これが、愛が満ちた状態なのだな。今なら誰にも負ける気がしない」
 すべての愛情をその身に受けて、クリサリスは静かに呟いた。彼女の体からは、抑えきれない魔力が渦巻き、周囲に光を漏らして桃色に淡く、美しく輝いている。
「お前達の愛情……それが私に伝わって来た。私を受け入れてくれる友がいる。兵隊達とは違う、本能だけのつながりでは説明しきれない何かがいる。帰る場所がある。
 そして何より、誰かが私を愛し、私が誰かを愛することが出来る。それが嬉しい。トワイライト、聞こえているなら安心しろ。今の私は、もはやクリサリス(さなぎ)ではない。誰にも負けない、バタフライ(蝶)だ」
 トワイライトは当然のことながら何も言わなかったが、彼女もまたクリサリスに愛を預けていた。ケイデンスも何も言わなかったが、彼女の愛も届く。さらに増した自身の力を確信してクリサリスは自分の言葉に自分で頷いた。前でバリアを張っていたケイデンスが、空をゆっくりと歩くように移動するケイデンスの威厳に満ちた魔力に気おされ、言葉を発することすらできずに道を譲る。
以下略



335: ◆QWO3xeEtwU[saga]
2014/12/07(日) 22:31:48.74 ID:sJTGPhR50
「無事か……トワイライト? あぁ……無事だな」
 クリサリスがトワイライトの横に寄り添い様子を見ると、彼女は静かに寝息を立てている。どうやら、ただ気絶しているだけのようだ。
「すごい……クリサリスが、一人でエレメントオブハーモニーを発動させちゃった……」
「こうなると、トワイライトスパークルも立場がないね。新しいプリンセスの誕生かな?」
 驚き目を見開くフラッターシャイの横で、レインボーダッシュが冗談を口にした。
以下略



336: ◆QWO3xeEtwU[saga]
2014/12/07(日) 22:38:56.93 ID:sJTGPhR50
今回で『愛情も魔法』は終了です。次回の更新からは最終話『魔法を胸に、進もう』です


337:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/12/07(日) 23:41:30.86 ID:TjzQLosio
>>283
今更だけど、日記を回し読みするとか顔から火が出そうだわ。そこらへんも含めて本当に仲が良いんだよなぁ。


338: ◆QWO3xeEtwU[saga]
2014/12/08(月) 23:15:47.66 ID:6cQANWZX0

 ファリグをタルタロスに封印したトワイライト一行は、今回の顛末の報告及び、エクスタシーに取り憑かれた人々の容体を確認するために、揃ってキャンタロットを訪れて、プリンセスセレスティアへの謁見に向かっていた。
「ブルーラブラドライト……貴方に課せられた任務は、確かに私への提示報告でした。しかし、その任務の身に集中しすぎて、トワイライトスパークルを放置してはいけません。貴方はロイヤルガード失格ですよ」
 そこで、ブルーラブラドライトはプリンセスセレスティアより、理不尽な評価を受けていた。あの時の戦いで彼が割って入る余地はなかったし、そもそも彼は出来るだけの事をしたはずだ。
 与えられた仕事はきちんとこなしたのにこの評価である。相手がプリンセスセレスティアでなければ抗議していたところだが、ブルーラブラドライトは頷くことしかできなかった。
以下略



339: ◆QWO3xeEtwU[saga]
2014/12/09(火) 00:00:25.32 ID:JQXWv41h0
 クイーンクリサリスは勲章を授与され、それを胸にキャンタロットの王城から外に出れば、城下町では歓声が広がった。あの悪名高いチェンジリングの女王が勲章を持つなどと誰も予想だにしないことが起こり、プリンセスセレスティアはご乱心だとか、すでにチェンジリングに入れ変わられているのではないかと口々に噂されている。
 もちろん、勲章の授与及び、開拓地の独立を受諾するにあたり、国民への周知は済ませているのだが。しかし、エクエストリアを滅ぼしかねないような脅威をクリサリスが退けたという話はどうにも信用しにくい話のようである。だから、プリンセスセレスティアが行った広報は、まだあまり意味をなしていない。いまだ、差別の根は深かった。

 それでも、彼女を理解してくれる者は多い。商店街で迷子になった際にクリサリスに親を探してもらった少年。クリサリスに泥棒を捕まえてもらった店主。陰湿ないじめを行う者に、クリサリスの世にも恐ろしい説教で撃退してもらった学生、そして何よりいつもの六人が。ポニーヴィルで暮らしている者は、彼女の親切さややさしさに触れて、過去の事を忘れはしないものの、今となっては彼女を受け入れている。
 いつか、このような認識がエクエストリア中に広まり、そしてその外まで知れ渡るまで。クイーンクリサリスは努力を続けるのだろう。その頃にはきっと、新たな女王がチェンジリングを育んでいるはずだ。
以下略



340: ◆QWO3xeEtwU[saga]
2014/12/09(火) 00:02:31.36 ID:JQXWv41h0
今日は少し長めの更新です。エレメントオブハーモニーは今回の更新でのセリフ通り、サンセットシマーさんとも発動させることが出来ましたね。
いつかポニー以外の誰かとも、心を通じ合わせて発動させてほしいものです。


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