過去ログ - 【艦これ】春雨Lv1、出撃します
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152: ◆Cb7Sdmjf3Wkl[saga]
2014/12/09(火) 20:22:31.22 ID:8/K3Yuoh0
「ご苦労だった。解散!」

その声で提督室から退出していく艦娘達を見送りながら、春雨は室内に置かれた秘書艦用の椅子に
腰掛けた。さっそく報告書の作成に取り掛かる。

「春雨、お前も一旦自室に戻っていいんだぞ?」

「いえ、大丈夫です」

鎮守府近海まで潜入した敵潜水艦の掃討作戦。それに旗艦として参加した春雨を待っていたのは、
今度は秘書艦としての書類仕事だ。出撃部隊の旗艦としての報告書と、軍の上層部へ提出する
報告書の作成も、随分手馴れたものだと思う。

「ん、ん〜」

やがて書き終えると、春雨は伸びをして立ち上がる。

「司令官、ちょっとシャワーだけ浴びてきますね」

少なからず海水を浴びた身でこの後の仕事をするのも抵抗があるので、そう提督に断ってから
部屋の扉へと近づく。これまでも秘書艦を務めながら先頭に繰り出したことは何度もあったし、
その後でシャワーを浴びに行くのもよくある事だ。提督はいつものように「ああ」とだけ言って
見送るか、「一緒に入るか」とわざわざいやらしく作った声を掛けてくるかのどちらかで、

「待ってくれ、春雨」

呼び止められて、春雨は思わず立ち止まった。

声のトーンが硬い。

「後で、大事な話がある」

「……はい」

春雨は搾り出すようにそれだけ答えると、提督室の扉を開いた。



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