過去ログ - 咲「愛を失くした日」爽「愛が芽生えた日」
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164:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/09/29(月) 00:28:41.46 ID:M54wmcIc0
ちょうどクライマックスに近づいたようで、

テレビからは壮大な音楽と共にヒーローとも呼ぶべき男が走るのが見えた。

そのあまりの急ぎぶりにここで転んだら面白いのに、

なんて隣の爽が聞いたら嘆きそうなことを考える。

そういえば女のほうは何処に行ったんだろうか。

一応は画面を観ていたはずなのに、いかんせん興味がないためか

話の筋が掴めていないので分からない。

熱心に観ている爽に聞くのも何だか悪い気がして、もう内容を追うのも諦めて

咲は背中で凭れていたソファの上にごろりと横になった。この姿勢のほうが楽でいい。

別に爽も自分が同じようにこの映画に夢中になることを求めているわけではないと分かっているから。

隣に居て、同じ空気を吸うことを望んでいるだけにすぎないのだから。

ただ、手の触れる場所にさえ居ればいい。

そして自分も彼女に手が届くところに居ることを望んでいて。

大事なのは同じ空間で同じものを観るということだけ。


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