過去ログ - 雪ノ下「何、タバコ何て吸ってるの!?」
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1: ◆ai1BZMufv.[saga]
2014/08/20(水) 17:34:50.44 ID:xYzl5NTZO
比企谷君は慌てて、タバコの箱を拾い上げ、ポケットに押し込んだ。


「雪ノ下、頼む。忘れてくれ。」


「そんのものに頼らないといけない程、傷ついていたのね。ごめんなさい。気が…つかなくて」


急に泣きそうになったのをこらえる。ああ、今迄だって、比企谷君が傷ついていたのは知っていた。知っていたはずなのに、それを受け入れる強さがあると、心の何処かで期待していたのだ。


「何を謝っているんだ。雪ノ下、お前は何も悪くないだろう。」


「でも、」
胸が苦しい。自分が比企谷君を理解してあげているという自負は、ただの思い上がりだったのだ。偽物だったのである。只々、悔しくて、次の言葉を紡げなかった。


「はあ…何も心配はいらない。全部、自分で完結している。お前に迷惑はかからないはずだ。…小町にも言うなよ。忘れてくれ。これは、雪ノ下を信用しているから、頼むんだ。」



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