過去ログ - ちっちゃな魔女が、勇者を倒しに行くお話
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118:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/08/27(水) 19:40:32.75 ID:50w6ShJc0
勇者「安心しろ。今すぐ、そいつに会わせてやる」

勇者は剣を構え、ゆっくりと二人に迫る。

魔女「私は……魔王の娘です!」

魔女は、悠然と立ち上がり、杖を構えた。

魔女「だから、私はあなたを討ちます!」

勇者「ふっ。やってみろ!」

魔女の杖に、魔力が集約される。

勇者「こいっ!!」

魔女「やあああ!!」

放たれる焔。

勇者「何!?」

それを受けたのは、なんと、旅人だった。

魔女「どうして……!」

旅人「……」

勇者「あああああ!!」

すかさず、勇者の剣が、旅人の顔面を貫いた。

魔女「きゃあああ!!」

だが、同時に。

勇者「うぐっ……!」

勇者も、紋章を貫かれていた。

勇者「……」

勇者は崩れ落ち、一方で旅人は、突き刺さった剣を抜く。

魔女「大丈夫……なの?」

旅人が、魔女に向かって振り向く。

旅人「……」

その時。仮面が、中央から縦に割れた。

魔女「!」

その素顔に、傷はない。

旅人「怪我はないか?」

そう言って、優しく微笑み、頬を撫でる。

魔女「うん」

旅人「そうか」

魔女を抱え、一度、強く抱きしめた。

旅人「さ、行こう」

魔女「魔王城に、帰るのですね」

旅人「そうだな」

魔女「?」

旅人は歩き出す。

魔女「ま。とにもかくにも、あなたが無事で、何よりです!」ぎゅう!

旅人「俺もだ」なでなで


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