過去ログ - ちっちゃな魔女が、勇者を倒しに行くお話
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65:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/08/24(日) 02:12:18.94 ID:vqPxAEM10
ー翌朝

魔女「うわー……牙でかっ」

爺「最近、魔物によく村が襲われるようになっての。主であり長であるそやつを、狩ってもらったという訳じゃ」

魔女「ふーん」

爺「さ、スープをお食べ」コトッ

魔女「美味しそう!」

爺「虫スープじゃ」

魔女「ぎゃあああ!!」がたっ!

爺「ほほほっほっ!冗談じゃよ。野菜と、ウサギの肉が入っておる」

魔女「うぇー……」

旅人「美味いぞ」

魔女「うさぎさん、可哀想です」

爺「この魔物は、可哀想じゃと思わんのか?」

魔女「思う……けど」

爺「優しい心があるなら、感謝して食べなさい」

魔女「感謝して?」

爺「うむ。虫さんも、野菜さんも、ウサギさんも、魔物さんも、みんな。お前さんに、命をくれる生き物達じゃ」

魔女「…………」

爺「わかるかな?」

魔女は、こくりと頷いた。

魔女「ありがとうございます!いただきます!」

爺「偉いぞ!」

魔女「ふふん!」

爺「お前さん!きちんと頭を撫でて、誉めてやらんか!」

旅人「偉い偉い」なでなで

魔女「いひひ!」

旅人「…………」

爺「ふふっ」

…………。

魔女「じじい!ありがとうございました!」ぺこり

爺「じじいはやめい!」

旅人「色々と、お世話になりました」

爺「気を付けてな。また、いつでも遊びに来ていいからの」

旅人「はい」

爺「二人で」

旅人「…………」

爺「じゃ」

魔女「ばいびー!」ぴーす!

爺「ばいびー!」ぴーす!

旅人「何だその挨拶は」

魔女「内緒!」


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