過去ログ - ちっちゃな魔女が、勇者を倒しに行くお話
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[saga]
2014/08/21(木) 00:10:35.73 ID:k7527Ei50
走りだそうとする魔女の腕を、旅人はしっかりと掴んだ。
魔女「離して下さい!」ポロポロ
旅人「また、複数の相手に囲まれたらどうする」
魔女「何とかできます!」ポロポロ
旅人「死ぬぞ」
魔女「大丈夫です!」ポロポロ
旅人「勇者を倒すんだろ?」
魔女「どうしてそれを……」グスッ
旅人「勇者を相手にすると言うことは、人間達を相手にするということ。正直に突っ込めば、それは、国をも堕とすことに等しい事となる」
魔女「…………」
旅人「俺が協力してやる。一人では、無駄死にするだけだ」
魔女「どうして」
旅人「理由はない」
魔女「そうですか。まぁ、どちらにせよ、お断りします!あなたは酷い人ですから!」
旅人は再び、刃の切っ先を魔女の首につきつけた。
魔女「無礼者!我は魔王の娘であるぞ!」
旅人「ここでは、ただの小娘だ」
魔女「ぐぬぅ……」
旅人「生きるか。死ぬか。今、自分で選べ」
魔女「…………」
旅人「…………」
魔女「わかりました」
旅人「それでいい」
旅人は手に持っていた干し肉を、小さな手に握らせた。
旅人「生きるか。死ぬか。選べ」
魔女「……有り難く頂きます。しかし、先程の事は、永久に許しませんからね!」
旅人は干し肉を拾い、砂を払うと、それを食べ始めた。
魔女「ふんっ!……あむ!」
旅人「…………」モムモム
魔女「まずっ!」ぺっぺっ!
旅人「貴重な食料を無駄にするな」
魔女「元々、あなたのせいじゃないですか……うぇ」
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