過去ログ - ちっちゃな魔女が、勇者を倒しに行くお話
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[saga]
2014/08/25(月) 02:41:11.15 ID:qBGqkG6s0
幼婆は、紙に何かを書き始めた。
魔女「?」
幼婆「はい」
一枚の紙を、魔女に手渡す。
幼婆「美味しい干し肉料理のレシピを、いくつか書いておいた」
魔女「ありがとうございます!」ぺこり
魔女「パパに、美味しい手料理を食べさせてあげるとよい」
魔女「へっ」
幼婆「?」
魔女「パパだって!」にやにや
旅人「…………」
魔女「おや、親子ではなかったか。これは失礼した」
魔女「いえいえ。この人は、私のパパですよ!」
旅人「…………」
幼婆「そうかそうか……」ふふっ
魔女「ね!パパ!」ぎゅ
旅人「…………」
幼婆「うんうん。婆さん、ほっこりしたぞ!て、誰が婆さんじゃあああ!!」
魔女「行こう」くるり
旅人「ああ」
かららん。
幼婆「いらっしゃいませなのじゃ」
旅人は、とっさに魔女を抱き抱えた。
幼婆「ほう……。お前さん、鼻がきくな」
旅人「…………」
幼婆「そう、身構えんでよい。人間が来ることなど、珍しいことではないからな。誰にバレず、金を落としてくれれば、それでよい」
旅人「…………」
魔女「どうしたの?」ひそ
旅人「何でもない」
旅人は歩き出す。そのすれ違い様。
フード男「またいつか」
男は、そう一言呟いた。
ー店の外
魔女「おーい」こんこん
旅人「仮面を叩くな」
魔女「本当にどうしたんですか?」
旅人「いつかわかる」
魔女「?」くびかしげ
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