1: ◆oZf06d53Imn3[sage]
2014/08/21(木) 02:25:35.18 ID:xUIeiKsfO
「……どうかしたのですか?」
綺麗な瞳だなぁと思っていました。
虹彩が鮮やかで、きらきらしていて、なんだか宝石みたいだなぁと、ふわふわとした意識の中で考えていました。
「ど、どうしたのですか?花陽?…花陽?」
すると、みるみる内にその瞳が歪んでいきました。なんだかそれさえも美しく思えてしまうような不思議な気分。
けど……
「あぁ、やっぱりどこか痛いのですか?痛かったら素直に言ってください。きっと私の責任です……」
歪んだ瞳はどんどん不安一色に染まっていきます。ようやく、その瞳に見蕩れていた自分に気づいて我に返りました。
――――――――――
花陽「えっ、いや、……えっと」
海未「?」
花陽「なんでもないっ、……です」
花陽「ただ、良いなって……そう、思って……」
海未「そう、ですね」ダキ
海未「誰かが腕の中にいるというのは、こんなに満たされることだったとは知りませんでした」
花陽「……えへへ」ギュウ
これは、こうなるまでの、お話。
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