51: ◆oZf06d53Imn3[saga]
2014/08/28(木) 22:17:56.91 ID:hvTMYTX0o
「はぁ……」
一つ授業が終わるたびに、ため息が重なっていく。
一向に雨が弱まる気配はありません。というかちょっと酷くなっているような……。
まるで止む気のない雨を、なんとなく恨めしく睨んでいると先生に当てられてあたふた。
更にため息が上塗りされたりしながら、お昼の時間になってしまいました。
「かよちーん……元気、ない?」
今日は終始はしゃいでいる凛ちゃんが、小首をかしげています。
「うぅー……、ちょっとね」
「この分じゃ夜まで止まないかもしれないわね」
真姫ちゃんがトマトジュースを飲みながらつぶやいて、外を見つめていました。
雨のせいなのか、どんどん気分が灰色になってしまう。
私のこの想いは、いけないことなんだろうか。なんて。
あれ?そもそも海未ちゃんは私のことをどう思ってるんだろう。
そういえば、連絡先も聞いてないような……。
ぱくり、と咥えたおにぎりは、いやに冷たく感じました。
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