64: ◆oZf06d53Imn3[saga]
2014/08/29(金) 02:44:51.30 ID:dxfoKUYro
「うぇ……?」
海未ちゃんは不意打ちを食らったらしく言葉が出てこなくなってしまいました。
なので、私の番。
「海未ちゃん。私ね……ずっと言えなかった事があるの」
「海未ちゃんと同じで、海未ちゃんと同じ想い」
「……はな、よ……それは」
「えへへ。海未ちゃん」
「花陽も、海未ちゃんが、大好きだよ」
土砂降りの雨が少しだけ和らいだ気がします。
やっぱり気のせいかもしれません。でもそんな気がしました。
私と海未ちゃんは雨の中で二人、今まで足りなかった言葉を補い続けました。
言わなければわからない気持ちを、叫び続けました。
雨が降っていなかったらさぞおかしな光景だったはずです。
でも、今は、全てが水に流れてしまうくらい、振り続ける雨が優しかったのです。
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