過去ログ - 叢雲「落ち着きが無いわね。大丈夫?」グラハム「私は我慢弱い」
1- 20
105: ◆WHzNz9zb1A[sage]
2015/01/18(日) 02:25:40.49 ID:Z51wJq0AO
――――


磯波「み、見えました! 数は三、単縦陣形!」

綾波「曙! そちらに行きましたよ!」

曙「分かってる! ちょこまかちょこまか……とぉっ!!」


 防衛ラインより遥か後方、駆逐艦隊が数体の深海棲艦を相手取っている。
 敵は駆逐イ級。駆逐艦という同一分類ながら、彼女ら駆逐艦娘と比較にし難い大きさの深海棲艦だ。
 回り込もうとする黒い怨念目掛けて磯波、綾波二名が砲撃。
 敵の鼻先を押さえつつ、曙が内側から相手に一気に接近していく。


綾波「曙、近付きすぎです! もっと離れて!」

曙「近付かなきゃ、倒せないでしょうが!」


 敵の先鋒に三名の砲撃が突き刺さり、その身を崩して轟沈。
 だが、二番手が即座に回頭、砲撃の合間を縫って曙へと肉薄してきた。
 さながら小型の鯨を思わせる丸みのボディを跳躍させ、食らいつかんと飛びかかってみせた。

 だが。


曙「ッ……の!」


 彼女はその飛びかかりに急停止、後方に跳躍。
 連装砲の上部装甲を盾に受けつつ、見事に突進の勢いを殺しながら真っ向から受け止める。
 そのまま着水と同時に砲撃を敢行すれば、至近弾が次々と黒いボディを貫通。
 青白い火花が散り、イ級の全身に細やかな亀裂が走った。


曙「しぶといッ! さっさと……くたばれぇ!!」

 倒しきれないと踏んだ曙は、僅かに前進してから水面を蹴り、高く飛び上がる。
 腰に差した特殊警棒を逆手に引き抜き、落下しながら狙いを定めて……一息に振り下ろす。
 砲撃を浴びて割れた装甲の合間に突き刺されば、先ほどのような火花が迸る。
 一度付いた亀裂は大きな裂け目となり、遂には完全に崩壊。
 イ級は煙を発しながら灰化し、波紋を残して沈んでいくのみだった。

曙「ふんっ……!」


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
304Res/205.10 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice