過去ログ - 叢雲「落ち着きが無いわね。大丈夫?」グラハム「私は我慢弱い」
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208: ◆WHzNz9zb1A[sage]
2015/05/13(水) 06:44:06.13 ID:2q1neMZAO
――呉本部付近・商店街裏路地――


――レストラン【クァバーゼ】――


「おまち。日替わりランチA2つ、B2つ」

「注文は以上で? ……ごゆっくり」

スレッガー「よぅし、今日は遠慮なく食え! 俺の奢りだ!」

カツ「奢りったって……クァバーゼの日替わりランチじゃどっちにしろ安上がりじゃないですか」

ニコル「まあまあ……では、ご相伴に与ります。いただきますね」


 昼時の喧騒の中、レストランは海軍の関係者で溢れかえっていた。
 右を見れば軍服、左を見れば艦娘。
 ……後ろは見ずに、前を見る。

 プレートに乗った飴色の玉葱と豚肉が、音と蒸気を併せて唇を誘惑する。
 洋風アレンジこそ加えられているが、これこそいわゆるジャパニーズ【定食】というものだ。
 三人とも、手にとっているのは銀色の食器ではなく、オハシ。
 実に手馴れた様子で、白米と共に鉄板焼きを口へと放り込んでいった。


グラハム「……今目の当たりにしてもなお、にわかには信じがたいな」

カツ「むぐ……どうされました?」

グラハム「道を行けば物に溢れた店々が客の気を引こうと立ち並び、いざこのように注文をすれば当然の如く質の良い食品が暖かいままに提供される」

グラハム「これが海洋封鎖を受け、半鎖国を経験しまだ日の浅い国の内情とは……」

ニコル「そうですね、他国の……特に元中国や米国の方々は、相当驚かれると聞きます」

スレッガー「日本は島国で、元々文化的にも単一性の強い国家だったからな」

スレッガー「まぁこうやってある程度は国内体制を維持できるのが、深海棲艦どもが現れる前の国家自足政策のおかげってのが皮肉なもんさな」

グラハム「国家自足政策……」


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