過去ログ - 叢雲「落ち着きが無いわね。大丈夫?」グラハム「私は我慢弱い」
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250: ◆WHzNz9zb1A[sage]
2015/08/04(火) 02:52:24.67 ID:kpdyAUcAO
叢雲「分からないわ。私はその子のことを何も知らないもの、憶測で感情を乱すほど愚かではないつもりよ」

叢雲「ただ……それがどうあろうとも、再び相対したその時は」

叢雲「司令官、あなたには提督として相応しい状況判断を求めるわ」

グラハム「…………」

叢雲「情にサスマタを突き刺せば、メイルストロームへ流される。無情かもしれないけど、もしまた対峙することがあって、危険を伴うことがあるなら……躊躇わないで」

叢雲「両手を広げたって、守れる範囲なんてたかが知れてるんだから……」

グラハム「……あぁ、痛感している。過去に、幾度と無く――な」


 彼が確かめたかったことを、敢えて袖にして言葉を投げ返した。
 もし……もし、そうなれば素晴らしいことだと私だって思う。
 だがまだ判らないというのは事実で、今から感傷のままに考えを固定させるのは正しい判断ではない。
 背を向けて歩き出した彼に付き従って、一歩を踏み出す。

 ふと思った。
 此処に来るまでのことだ。彼は一体、何を判断し、結果として失ってきたのだろうか。

 私には教えるほどのこともなく、彼のことは本当に欠片ほどのことさえ知らない。

 不公平だ、と感じた。何故か胸元に靄がかかった。


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